
日本ホテル協会では、会員ホテルの客室利用率に関し、2025年上期(1月~6月)の結果をまとめました。
客室利用率について全国平均(赤線)で見ると、コロナ禍前に80%前後だったものがコロナ禍中に大きく下がりましたが、70%強まで戻しています。これは、好調なインバウンドを中心に需要が戻ってきたことによるものですが、コロナ禍前の水準にまで及んでいないのは、国内観光が伸び悩んでいるため、またホテル側においても人手不足により、稼働率よりも利益を重視する傾向にあるためと考えられます。

外国人宿泊客の割合では、全国平均(赤線)が47.1%で、コロナ禍前と比べ1割近く増えています。地区別に見ると、京浜地区が70.3.%、京阪神地区が54.5%、地方都市が30.9%、リゾートホテルが22.2%となり、大都市と地方の差が拡大しました。

(2025 7/8/9 Vol. 752)